AWS Summit(一日目)に行ってきた。
午後イチから行ってきたので、レポート兼ねて感想など。
SmartNewsのデータサイエンティストの高速イテレーションを支える広告システム
http://www.awssummit.tokyo/session.html#TC-02
最初は一番興味のあったSmartNewsのセッション。
ログデータの様々な分析、機械学習、配信ロジックの準備、A/Bテストのレポーティング等でふんだんにAWSの色々なサービスを活用。
名前を聞いたことはあるけど内容はよく知らないサービスについて実際の活用シーンを聞けたのはすごくよかった。
なぜAWSかというところで、本当に大事なところ(サービス開発)に注力するため、というのは大いに共感。
以下、SmartNewsで活用しているサービス(AWS以外も)のメモ。
EMR(Amazon Elastic MapReduce)
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ElasticMapReduce/latest/DeveloperGuide/emr-what-is-emr.html
Presto
http://treasure-data.hateblo.jp/entry/2014/07/10/150250
hivemall
https://github.com/myui/hivemall
chartio
https://chartio.com/
Redshift
http://aws.amazon.com/jp/redshift/
DynamoDB
http://aws.amazon.com/jp/dynamodb/
発表資料
急成長しつづける freee、AWS との付き合い方
http://www.awssummit.tokyo/session.html#TC-03
次はクラウド会計ソフトで知られるfreeeの事例。
専任インフラエンジニアのいなかった創業期から成長期を経て現在に至るまでのインフラの変遷の紹介。
3年くらいしか歴史がないのにかなり改変をしてきていてスピード感すごいなーという印象。こういった変化に強い(変化できる、方向転換しやすい)のもAWSのメリットだなとしみじみ。
そして3年先を予測してもうまくいかない、と言っていたのがとても印象的だった。最近のビジネスだと特にそうだよなぁ。
また誤ってproduction環境でdrop dbを発行してしまい、Restore to Point in Timeで速やかに復旧できたというのを聞いて、僕のなかでRDS株急上昇。
とても実践的で役に立つセッションだった。
発表資料
【パネルディスカッション】デベロッパーが切り拓く、次の時代
http://www.awssummit.tokyo/devcon.html#Dev-02
続いてトップエンジニアの伊藤直也氏とクラウドワークス大場氏、そしてモデレーター松尾氏によるパネルディスカッション。
お題はこれから起こる変化の予測であったり、それに対してエンジニアとしてどういった準備をすべきかといったもの。
意外だったのはお二人ともあまり予測自体には重きを置いていない様子だったこと。
今起こっている変化ですらなかなか気づけるものではないし、技術の選択に関しても誰も正解を知らないよと。ふむふむ。
従ってトレンドに安住しないことが重要。そして技術の取捨選択で迷ったらシンプルなものを選んだ方がいいと。
たしかにその通り。このお二人がいうとやはり説得力ある。
印象的だったのは最後。直也氏がトップ(最先端)と自分とのギャップを意識したほうがいいと言っていたこと。
そうだよね。だから僕は普段AWSをバリバリ使ってるわけじゃないけど、その最先端の技術や事例を知るため、自分(自社)の技術が最先端からどれくらい遅れているかを確認するため、このイベントに足を運んだということだ。
少し意識が高くなる、よいセッションだった。
2035 年、その時デベロッパーはどう生きるか
http://www.awssummit.tokyo/devcon.html#KEY-03
最後は大前研一親子によるトークショー。
恥ずかしながら大前研一氏のことをよく存じていなかったんだけど、とても博学でユニークなおじさん紳士だった。
70歳を超えているのに、クラウドワークスの上場日を記憶していたり、UberやAirbnbのビジネスに精通していたりと最新のトレンドにも造詣が深くてビックリ。
氏が1995年に書いた「インターネット革命」読んでみたくなった。
お話の内容は20年後を予測する展開になって、最後、
熟練工にはなるな。より安価な人材や技術にとってかわられる。
そして、技術がどんなに進歩しても価値を作れるのは人間だけ。
という結論でクロージング。
やはり技術は手段。それ自体を目的としてはダメだね。価値を作るために技術が存在するということだ。
何をいまさらな感じだけど、いいお話聞いてこんなこと言いたくなってしまった。
Developers Night
http://www.awssummit.tokyo/devcon.html#NE-01
レッツパーティ!
そして前職でお世話になったI氏とばったり出会い、さんざん飲んで帰宅。
楽しかったー!
終わり