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Road To Nowhere

主にWebまわりのエンジニア的なお仕事に関するようなことのあれこれ。

デブサミ2014の2日目に行ってきた #devsumi

Developers Summit 2014:開発者のためのITカンファレンス

業務時間を削って行ってきたのでレポート兼フィードバックということで感想など書いてみる。

Webの現在過去未来

http://event.shoeisha.jp/devsumi/20140213/session/402/
まず朝イチで聞いたのがサイボウズ・ラボ竹迫氏、rebuild.fm宮川氏、そしてゆーすけーべー氏というWebで著名な方たちのパネルディスカッション。お題の通りweb全般に関して約2時間に渡ってトークしていた。
Plaggerの話がでてきたときはなつかしかったな。その後APIとかマッシュアップとかweb2.0とか流行った。少しプログラムを書ければサービスを作れるようになってきた時代で今思うとなんか僕自身も浮かれてたかもしれない。
その後openIDやoAuthなどの話から@Nアカウント事件の話題へ。アカウントに関連して、今後Webの世界で何が自分のidentificationになるのかといった話も興味深かった。
あと印象的だったのは宮川氏がAppStore(iTunes)のなかでPodcastは無法地帯でコンテンツの検閲がゆるやかだと言っていた件。AppleGoogleが影響力を増していくなかでもそういった抜け道は常に存在し続けるんだろうな。
またゆーすけーべー氏で発言で印象的だったのはWebサービスの場合、収益を得るためにどうしてもサービスにとって本質的でないこと(SEOとか!)をやらざるを得ない。その点サービスに対して課金するアプリの収益モデルではサービスの本質を追求できると言っていたこと。これは開発者やサービス提供者にとってはいい流れだよね。
けっこう自由に話を展開していたのでとりとめのない感じではあったけど、改めてWebを俯瞰するいい時間だったかなと思う。

悩める金融系SEの軌跡〜COBOLからScalaへ〜

http://event.shoeisha.jp/devsumi/20140213/session/411/
次はランチセッション。スピーカーのTIS角谷氏の初々しくも情熱のあるスピーチだった。
一般ユーザー向けのサービスの開発に憧れながらも、ほとんどコードを書かない金融系のSEとなり、そこから様々なアクションを経て自分のやりたい業務へ近づいてきたというお話。
僕も新卒で入った会社で同じような境遇だったので気持ちがよく理解できた。僕は3年で会社を辞めて、その後技術者として進歩のない数年を過ごしたけど、僕みたいに安易な選択でなく、置かれた状況で前向きに自分のやりたいことや成長に向かっている姿は素晴らしいと思った。

アプリケーションエンジニアのためのクラウドインフラ再入門

http://event.shoeisha.jp/devsumi/20140213/session/436/
こちらのセッションはプライベートクラウドを実現するための二つのオープンソースソフトウェアの紹介。
タイトルから想像していた内容とはちょっと違ったけど未知の世界の話だったのでこれはこれで面白かった。
印象的だったのは、多くの人がAWSなどパブリッククラウドを使っているがその中身は隠蔽されている。このブラックボックスが実は怖いということ。プライベートクラウドを構築することでクラウドの基礎理解が深まり、クラウドをいかすソフトウェアの設計ができるようになるのではと。
これは確かにそうだな。おっしゃる通りだ。
それぞれのユーザ会がお話されていたが、正直違いがよく分からなかったので、機会があればそれぞれの特徴を把握したいと思う。

日本OpenStackユーザ会
http://openstack.jp/

日本CloudStackユーザ会
http://cloudstack.jp/

DeNAにおけるゲーム以外の新規事業の立ち上げ方

http://event.shoeisha.jp/devsumi/20140213/session/421/
DeNAの新規サービス(スマホアプリ)の開発を担当されている開発者の方のお話。
企画からリリースまでのフローや体勢、技術や仕組みなど非常に濃い内容だった。
まずはiOSもしくはAndroidの片方で開発・ローンチして、サービスがスケールしそうならもう一方に着手するとか、OSカバー率(バージョン等)よりスピード感が大事とか、使用しているライブラリを公開するなど、全体的に実践的な内容でたいへん参考になった。
多くのアプリでローンチ前にターゲットとするユーザー層に実際に使ってもらってフィードバックしているということで、いわゆるリーン開発を実際に行うことができているのはすごく羨ましかった。
実際のところ、これをやりたくてもなかなか予算や期間を確保できず、一方納期はしっかり決まっていて、なかなかできていないのが多くの開発現場での現実ではないかな。これをできるのがDeNA(あるいは大手)の強みだ。
ヒットアプリを作るための銀の弾丸はない、フィードバックループをこつこつ回すしかないと言っていたけど、大手がこういう姿勢だと僕らに勝ち目あるのかな?
とりあえず発表資料必見。

発表資料
https://speakerdeck.com/okitsutakatomo/debusami2014-14-c-4-denaniokerugemuyi-wai-falsexin-gui-shi-ye-falseli-tishang-gefang

iOSアプリケーションの継続的デリバリー 〜エンタープライズ品質のiOSアプリケーションを目指して〜

http://event.shoeisha.jp/devsumi/20140213/session/430/
リコーでUCSというiOSアプリ開発をなさっている梅原氏のお話。
これは僕の中でベストセッションだった。
「価値のあるソフトウェアを早く継続的にデリバリーしお客様を満足させなければならない」
この命題のために作った仕組みや、工夫したこと、試行錯誤したことをこれでもかと披露してくれた。
特になるほどと思ったのはエンジニアを、テストエンジニアと開発者に分けたということ。テストエンジニアは製品の品質に責任を持ち、一方開発者はコードの品質に責任を持っていて、それぞれテストを行うにしてもミッションが異なるので当然テスト内容も変わってくる。
これは初めて聞いた開発体勢でとても理にかなっていると思った。現実としては1~2名のエンジニアで開発するケースもあるので、その場合はなかなか難しいけど、少なくともテストエンジニアと開発者というそれぞれの視点を持つことは重要だ。
また前セッション(DeNA)でも同じような話をしていたけど、MMF(Minimal Marketable Feature)、つまり価値の優先度が高いものから小さくつくるというのも、改めて重要なことだなと感じた。
まだまだ勉強になったことがあるけどあと一つだけ。実機でのテストにこだわり、それを自動化するための試行錯誤については感動を覚えた。
このセッションを聞くだけでも雪の中来た甲斐があった。ありがとうございました。

発表資料
http://www.slideshare.net/numeha/ios-31199969

まとめ

本当はSensor & Device Showcase 2014 も聞きたかったけど、ここで会社へ。初めてのデブサミだったけどやはり刺激になった。たまには日常業務を離れて世間の波を感じるのは大事だね。
あと雅叙園。さすがのよい施設で、ここでエンジニアのイベントというギャップが素敵だった。